2015年8月14日金曜日

保育園にいつ入れるか、いつなら入れるか?



子供が生まれるまでは、保育園なんて何も悩まなくても好きな時に当たり前に入れるもんだと勝手に思っていたのですが、最近は都心では共働きの夫婦も増え、保育園もそう簡単に入れるものじゃないという事を知りました。

まず、共働きの家庭で職場復帰が必須なママが、けっこう悩むのが、保育園にどのタイミングで入れるかだと思います。
保育園の場合、入園する月齢は、親の事情で決めるようなものです。親の希望で考えれば、育休が終了し、職場復帰する月に入園するのが理想です。そうなるとほとんどの人が1歳の誕生日からです。つまり、人によって月はバラバラです。

でも待機児童が多い地域では、保育園に入りたくても、そう簡単には入れません。
できるだけ長く育休を取りたいけど、1番入れたいタイミングで保育園に入れる保証はありません。


保育園も新規の枠は、0歳児・4月入園


保育園は、多くが、0歳児〜のクラスからスタートします。
小学校で言うところの、一年生みたいな感じです。基本的に0歳から1歳、2歳と毎年繰り上がっていきます。

つまり、1歳や2歳で保育園に入れようと思っても、0歳から繰り上がってくる園児がいますので、入れる枠はほとんど無いわけです。

そして募集も4月からスタートする年度式ですので、基本はどこも4月入園の募集になります。
ですので育休が半端な月で終了する場合、育休を早めに切り上げて4月に復帰するか、翌年の4月まで休職しなければならない可能性があります。


1歳児に待機児童が一番多い理由


生まれた月によっては、4月入園させるには月齢が小さすぎるため、翌年の4月まで待って1歳児で保育園に入れたいと考える人も多くいます。

同じ学年でも、4月の入園のとき、1月生まれの子は、5月生まれの子と7カ月以上月齢が離れる事になるのですが、赤ちゃんの時代では、3カ月年が離れているだけで、ものすごい違いがありますよね。
例えば、1月生まれの場合、0歳で保育園に入れるとなると、わずか生後3ヶ月で保育園に入れなければならなくなります。翌年の1歳児のタイミングだと、1歳3ヶ月です。
もう少し育児に専念して、保育園に入れるのはせめて1歳過ぎてからがいいな…と思いますよね。
一方、5月生まれの場合、0歳児でも4月にはすでに10ヶ月にはなっています。
もうすぐ1歳だし、と思えばそこまで早くもない月齢です。

なんなら2歳くらいまでは育児したい!という人もいたりしますが、
上でも書いた通り、平均的には、0歳児で保育園に入れるのは躊躇するけども、
育休をできるだけ長く取りつつ、仕事復帰のリミットを考えないといけないとなると、1番入園希望者が集中するのが、1歳児なんですね。
保育園入園の目安としてお母さんが「1歳を過ぎてから」と考える人が多いのです。

しかし0歳児スタートの保育園に、1歳児で入園できる枠は、あまり多くありません。
定員が、

0歳児:5名 1歳児:7名
だとするとあらかじめ設けられた1歳児からの入園枠は2名ということになります。

0歳児:5名 1歳児:5名
だとすると、1歳児からの入園枠は0名になります。

こういった定員が一定の保育園の場合は、4月の募集の際に0歳児入園以外の募集は実質ありません。

転園やキャンセルが出た場合のみ、入園枠が空く形になります。

そんなわけで、倍率が高くなりますので落選してしまい、待機児童の人数が一番多いのです。

さらに厳しいのは、4月以外の中途入園です。
4月以外の月に入園を考える場合には、0歳児も含め月齢を問わず、キャンセル待ちの枠のみしかない状況で保活しなければいけないわけです。
小学校中学校のように、転校生を受け入れる感覚でホイホイ入れるわけではないです。極端に言えば定員以上の入園希望者がいるわけですから。

1歳児入園に集中する事を考慮して定員を多めにしている保育園もありますが、それでも足りない傾向にあります。


仕方なく0歳児で保育園へ


そうなると、0歳児で保育園に入れておくのが断然有利になります。

そういった事情で、確実に保育園に入るために、まだ保育園に入れたくはないけれど仕方なく0歳児入園させるケースが多いわけです。

保育園に入れなかった場合に、育休が半年延長できる制度がありますが、育休は延長できても、いざ復帰という時に保育園に入れる事ができなければ、職場復帰はできないので、ピンチに陥ります。
半年延長したとしても、4月の入園のタイミングに合わなければ、中途月での入園はかなり難しいので、育休が終了したのちも翌年の4月まで復帰できずに休職しなければならない恐れがあります。
最悪、会社を辞めざるを得ない状況になる可能性も出てくるので、確実に保育園に入れたい場合は、ある程度先手を取って行動しないといけない状況のようです。

結局、育休中の手当てなどが改善されて、ゆっくり育児ができる環境なのかなと思いきや、待機児童の問題により、そうもできない要因になってますね。